[写真:7/マージャンは痴呆の予防になると信じられている] 病気をした場合、誰が介護してくれるかというと、やはり配偶者が一番頼りになる(71%)。子供はその次で、「本当に頼りになると思うの」が64%、「まあ頼れる」と思うのが26%。63%は他人は頼れないと思っている(表2−22を参照)。ただ、慢性病や寝たきりになった場合は、頼りになる配偶者や子供の比率も下がると思う。台湾でも「長病無孝子」という言葉があるように、長期介護は非常に苦労するので好まれないのが人情の常であるということは、どこでも余り違いはないのではないかと思う。 林松齢等の「台湾地区老人生活状況調査」(1991年)によると、自分に頼らなければならない老人が多い。例えば、普通の病気の時は、約40%の老人が自分で処理しなければならない。配偶者が介護してくれるのが約30%で、息子は17%、嫁が8%と思ったより低い。これは、老人たちの理想と違う。つまり、自分で処理してもよいというのが10%低く、息子に介護してもらいたいのが約10%高い(表2−23を参照)。これが長期間の病気となると、事情も少し異なってくる。息子に介護してもらいたいのが35%いるが、現実には24%で、配偶者の介護は現実と理想がほぼマッチしており、それぞれ約34%である。一方、現実には自分で処理しなければならないのが29%で、理想では10%と低いにもかかわらず大きくかけ離れている。交通問題は、自分と息子に頼る人が多く、現実と理想のギャップは小さい。自分で住居の整理・清掃をするのが37%で、配偶者に頼るのが27%、そして嫁に頼るのも24%。しかし、子供たち(嫁を含む)に期待する者の比率は現実よりも高い。 物質的な支援において、日常の生活費の主な負担者は、理想では
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